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京都精華大学 版画コースのブログです。 版画コースの授業やコース関係者の展覧会情報、様々なイベントをご紹介します。また、版画技法についても簡単な説明をしています。

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『銅版画』カテゴリーの投稿一覧

☆Good news☆

まだ寒さが残るものの春を感じる今日は

“ひなまつり”ですね〜

女の子のすこやかな成長を祈る節句。

そんな日にステキなニュースが飛び込んできました!!!

版画コースで非常勤講師(ハンガコース卒業生)をして下さっている

集治 千晶先生
第12回浜松市美術館 版画大賞展

静岡放送賞を受賞されました〜

おめでとうございます!

(ノ>ω<)ノ ☆パチパチパチ★・:*:・゚’・:*:♪・゚’☆

銅版画ではビビットな色やパステルカラーを刷る事が難しいとされてますが、

集治先生の色彩銅版画は本当に色鮮やかです☆

「人形遊び-水上の星-」

銅版画

記事詳細はコチラ

http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/artmuse/tenrankai0917.html

ゼミを覗いてみよう part14

寒いですね〜

今、大学付近は雪が舞っています。。。

銅版画ゼミのワークショップの様子をご紹介したいと思います。

この日行ったのは<シルクスクリーン  レジスト  エッチング>

銅版画は様々な線や面の表現ができるのですが、写真画像を銅版画にすることもできます!

写真製版銅版画(フォト・エッチング)といって溶剤を使用して作るものもあるのですが、

これは画像を銅版に作る際にシルクスクリーンの製版、刷の工程を行います。

紗を通してインクを銅板(版)に刷り、その後、銅版画の制作プロセス(腐蝕、刷り)を経て作り上げる方法です。

<原稿作り>

イメージをシルクで刷って、腐蝕させるので

原稿はネガポジ逆転していないといけません。。。

コレ⇧は写真画像の合成のような物ですが、ドローイングをデータに変換してもできます

<製版>

紗枠に原稿を感光させる

刷り台に紗枠を固定させて、刷りたい銅板をセットします

<刷り>

今回インクは(シルク用の)水性メディウムと(銅版用の)水性グランドを調合しています

分かりにくいですが、これでも刷れてます!

水性グランドは薄い色なので状態をチェックするには見えにくいです。

<製版>

完全乾燥したら、腐蝕できます。

そのままでもいいですし、

アクアチントをかけてもOKです!!

⇧アクアチントをかけるべく、アクアチントBOXに版を入れてます。

その後、腐蝕液へ投入⇨グランドをとる⇨インクを詰める⇨刷り

<完成>

上から時計回りに

銅版画、銅版、原稿 です

この技法と、違う技法を組み合わせても良いと思います。

また新たな作品アイディアのきっかけになると良いなぁ

ゼミを覗いてみよう part8

今週は秋だというのに、

ちょっと蒸し暑かったですねー

今日は3回生銅版画ゼミのワークショップの様子をご紹介します。

[インクをつくろう!]の日

普段はすでに調合されたものを使います。

市販の物も良いのですが、自分で作るとインクの顔料分が調整できて、

好きな色をつくったり、

色の濃度の高いインクにできます!!

今回は顔料と焼きアマニ油を混ぜて作ります。

基本の黒!

山のように持った顔料の真ん中にくぼみにつくり、そこへ少しずつ焼きアマニ油をまぜていきます。

(焼きアマニ油には硬質から軟質まであります)

なかなか地味な作業です。

でも無心になれたりします^^

全体が混ざりきれば、お楽しみ(?)な作業。

マーラーと呼ばれるガラスの練り棒で、インクをねり、ネリ、練り、

練っていくと、インクにツヤがでてきます!

・☆美しい☆・

インクができた達成感!

満面の笑みですね〜^^

インクは一日寝かした方が良いようです。

黒は黒でも、顔料の種類が違うと出来上がりの色や質が違います!

市販のインクに顔料を混ぜたものも作りました。

銅版を刷ってみて、

黒の差を知る!

自分の好みはどれかな?

作品のイメージにピッタリな色を選んで刷るといいですね。

(※インクの作り方は他にもあります。)

にじみが魅力的

朝夕はずいぶん涼しくなりましたね〜

風邪を引いている学生もポツポツいます。

皆さん気を付けて下さいね。

1回生は今、コラグラフ&ドライポイントに取組んでいます。

今回はドライポイントについてのご紹介をします。

この授業ではドライポイントで使うニードル(針のような銅版画用道具)を

自作します。

釘などの先端を尖らせ、木で挟み込み、麻糸などで縛ります。

使って先端が丸くなればまたヴィーンと削って調整。

銅版はイメージを刻む為の準備が必要です。

切断した角は刷った時にインクがついて、イメージに変な四角い枠がついてしまったり、

紙を破いてしまったり、することがあるので、

金ヤスリで角を削り、バニッシャー・スクレーパー(銅版道具)でキズをならします。

コレでできた銅版の淵のことを<プレートマーク>といいます

2版2色刷を行いますので、イメージを考えて、版分けをします。

ニードルで描画。

筆圧を強くすれば強い線が得られ、

優しく描くと繊細な調子ができます。

ドライポイントは直接、銅版をひっかくいて描くので、

その際にできた、銅の<まくれ>が刷った時に、線がにじんだような表情が生まれます。

インクを描画部分に詰めて、その他の部分は寒冷紗(かたいガーゼ)で拭取ります。

プレス機で、1枚目、2枚目と刷重ねて、完成させます。

こちらは熊谷先生によるデモの様子。

また学生作品ものちのちUPしたいと思います^^

キリッとした表情

こんにちは。

雨ですね〜、皆さん外出時には気を付けて下さいね

<2回生/銅版画基礎>

凹版の代表格で、1400年半ば頃から登場しました。

銅に凹みをつくり、その部分にインクを詰め、強い圧力をかけて(プレス機)、紙に刷ります。

大きく分けて、直刻法と腐蝕法がある。

まずは銅板を銅版にする作業。

刷りの際に、紙やフェルトを傷つけないように銅板の4辺の角を落としたり、版面の細かな金属のキズをなくすように版を磨き上げる。

今回は腐蝕法を行う為、銅版に防食剤をぬり、ニードル(針)で描画する

(版が茶色ですよね、この茶色いものが防食剤)

腐蝕液の中へいれます

酸によって銅が溶けていきます

(ニードルで描いた部分だけが凹んでいく)

凹みの深さは腐蝕時間などによって変わるので、調整しながらこの作業を行います。

防食剤を洗い落し、インクをのせる。

イメージ以外の部分を寒冷紗や薄紙で拭き取っていきますー

できたら、

刷工程!

紙はインクが紙にしっかりと刷れるように、少し湿らせます。

できばえは如何?

一度刷ったら終わり。ではなく、

さらに描画を加えたり、いらない部分を消したり、

という作業を繰り返して、完成へもっていきます!!!

こういう工程が銅版画独特

紙に刷られた状態。

針を使った表現なので、線描や点描などの繊細な細密表現や、

深い凹みの部分や重なり合った線描の部分は力強い印象です!

2回生ではしていませんが、面の表現や、カラー銅版もできます。

また、今度、上回生の銅版画応用編も紹介しまーす

最終日、合評会の様子

銅版画でブックカバー作り

本日から2日間 京都精華大学はオープンキャンパスです

今回も盛りだくさんの内容で皆さまをお迎えしています!!


さて、今日は少し前のオープンキャンパス準備の様子をお届けします!

ワークショップリハーサル

銅版画でブックカバー作り

出来上がりはこんな感じです

刷り終えた後の銅版はしおりに!

ブックカバーとしおりのセット

チャームのようにもなります ♪♪

ぜひ、みなさん作りに来てください ♪

スタッフ一同お待ちしておりますね

岸團ワンナイトカーニバル

とある日の版画コースプレゼンテーションルーム

とても賑やかなので覗いてみると、、、!

銅版ゼミ生を中心に賑わっています

この日は、、

4月から特任講師になられた岸 雪絵先生と大学院から版画コースにきた加藤さんを歓迎する銅版ゼミコン!!!

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左側が加藤さん チッパちゃんがニックネームとのこと!

右側はみなさんご存知 岸 雪絵先生!!

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先生方もたくさん参加されて和やかな楽しい会となりました

最後はお決まりの集合写真!

薙刀(なぎなた)を構えるポーズで!!!

岸先生は薙刀をされていたそうです!!!

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岸先生を迎えた版画コースさらに盛り上がっていきます

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1回生 銅版画基礎

少し前の1回生の授業の様子をお伝えします。

銅版画基礎の授業の様子…

まずはオリジナルニードルを作る!

写真の彼は、木の枝にニードルを仕込んでオリジナルニードルを作成していました

この授業では、銅版画ドライポイントと廃材のアルミ板を使ったコラグラフ版画を学びます。


アルミ板を加工して作ったコラグラフの版

ジェッソを塗ったり、金槌で叩き付けテクスチャーをつけたアルミ板にインクを詰め刷っていきます。


合評風景


そして、今回のこの授業

コラグラフで刷った作品をそれぞれに製本しました。

刷ったイメージにあわせ、デザインされたオリジナルブック

紙に刷ったままよりも、本にすることで細部を意識でき、ディティールをじっくりとみることができます。

それぞれに形や展示方法にこだわっていて、とても充実した展示になっていましたよ。

嬉しいお客さま

今日は嬉しいお客さまに版画コースにお立ち寄りいただきました!

今年の3月まで版画コースで教鞭をとっていただいていた名誉教授 長岡国人先生

今現在進められている、アルメニア十字の石拓本プロジェクト(2012−2016)5カ年計画

そして、ご自身のアトリエでもある兵庫県和田山にある版画工房「WERK-STATT N組」の活動のお話をしていただきました。

ご退官されてからも作家活動、海外でのアートプロジェクト、アートによる対外的な社会貢献活動とエネルギッシュにご活躍されています。

WERK-STATT N組での秋のワークショップ、イベントもたくさん予定されているようなので、ぜひ、和田山へ足をお運びください。

秋のワークショップ

A.コラグラフ わくわくコース 子ども編

2012年11月4日(日)

13:00〜16:00

ビオトープ及び工房周辺の自然観察の後コラグラフ制作

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B.コラグラフ じっくりコース 大人編

2012年11月17日(土)

10:00〜16:00

コラグラフの制作

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C.アルメニアのお話会

長年、海外で銅版画家として活動してきた長岡先生は10年前から拓本を通じてユダヤ教やキリスト教のヨーロッパ墓碑文化を研究されてきました。

この夏一ヶ月間アルメニアで拓本拓本採取されてきたばかりの長岡先生のお話会です。写真スライドショーもあります。

2012年11月18日(日)

14:00〜15:30

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全て事前にお申し込みが必要です。

TELまたはE-mailでお問い合わせください。

TEL/FAX (079)672-1689

E-mail werksn@muse.ocn.ne.jp

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ゼミを覗いてみよう!-part3-

今日は良いお天気ですね!

秋晴れの心地よい とある日…

屋上デッキが賑やかなので覗いてみると

銅版ゼミが行われていました。

この日のゼミでは、シンナー転写の技法 を学んでいました。

講師は阿部大介先生

シンナーは換気のよいところでしか扱えないので、屋上デッキで!

秋晴れの下 青空授業

今回の試しはなぜだかマイケルで

転写したいイメージをコピーし、シンナーを含ませた紙をコピー紙の裏にあてて、

プレス機で圧をかけます。

するとどうでしょう…!?

コピー紙に写っていたイメージがそのままに転写されます

まずは紙に転写

銅板にも転写して、腐蝕させることができます

刷り上がったマイケル…

髭が濃くなってしまったマイケル…

(だいぶんと濃いですね…笑)

写真イメージそのままに版にするのは調整が必要そうですが、

手軽に銅版で写真イメージを扱うことができるのは表現の幅が広がりそうで、

今後のゼミ生達の作品が楽しみです ♪