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自己紹介

京都精華大学 版画コースのブログです。 版画コースの授業やコース関係者の展覧会情報、様々なイベントをご紹介します。また、版画技法についても簡単な説明をしています。

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『紙造形』カテゴリーの投稿一覧

コレは紙なのか!?

前期授業でご紹介できなかったものをお届けするシリーズ 其の2
 
《工芸》
<5/29>で、
この先どんなものができるのか楽しみだった工芸の制作。
長い間その様子をお伝えできてませんでしたね。
 
❶山でとってきた木や、金属を合わせた作品◉
と、
❷紙造形による作品制作に取り組みました◉
 

紙造形の中でも〝Recycle〟も考えて制作。

たとえば、ダンボール
まず、細かくちぎって、水に付けて、軟らかくする。
 

ビーターという紙の素材となるものを切ったり潰したりする機械に水と一緒に入れて細かな繊維にする。

暫くしてから(数時間)取り出す。

容器に水と(のり成分)を入れ、木枠に金網の張ってある「スケタ」
で、漉き、
乾燥すると、‘オリジナル・リサイクル・ペーパー’ができるのだ!


家にある古紙も使えます◎

色々試したみたいですね〜

何を使ったと思いますか?
 
高校時代のハーフパンツを石で砕き、細かな繊維にしたものと新しいパルプを組み合わせてできたもの。
思い出が生まれ変わりましたね^^
 
コチラも思い出なのでしょうか?

長いもの。。。
 
わかります?
 
 
冬の必需品。。。
 
マフラーが中に入ってます。
 

これはただの木屑に見えますが、
もしや、
これも紙造形となるのかい?

んーーーーーーーーーーー?
イメージはコルク???
 
そうそう、

スケタも自分達で作ったのですっ!
木枠を組んで

金網を張りました◉

◌グループ制作も◌
 
あっ!
前の星形の木枠もこの紙漉のためのものでした。

 

紙造形と言うにも考え方ひとつでホント色々なものができますね。
素材も、カタチも。
繊維があるものであれば何でもできてしまうかもしれません。
でも、紙かもしれないし、紙ではなく
紙造形に似た工程で作られた造形物なのかも。。。
何だろう?

コラボ☆∗

@紙工房

楽しそーに制作に励む博士課程の学生&留学生
彼らはこの夏、コラボレーション(共同作業)にて、アートプロジェクトに参加します。
《上賀茂アートプロジェクト》7.29 – 8.8の間、世界遺産である上賀茂神社にてセイカ大学・芸術学部学生・教員・卒業生が集結!
アートイベントを行うのですっ✧✦

版画コースからも何人も参加します!

またご案内するかと思いますが皆さん、そちらもよろしくお願いします★

全貌は全く分かりませんが、
いまはこんな☝パルプでできたオブジェを作っています。

白いのもあります
「何になるの?」と聞いても
「んーまだ様子を見ていて…」となかば、ヒミツにされてしまいました。。。残念↓
 
でも
「帽子みたい」と話していたら

 

こんな表情をキャッチできました^^

♡似合う♡

彼らの作品の進行状況もまたUPしていきます❖ 

久しぶりの登場

今日は《夏至》
一年中で一番昼が長く夜が短い日ですね。確かに夕方6時頃でもまだ明るかったですし、夏を感じる季節となってきました☀
 
紙造形にピッタリな季節(だと思う。)

✪3回生対象に福岡舞子先生(非常勤)による紙造形基礎のレクチャーが行われました✪

色水ではありません。

容器に水と鮮やかに染色されたパルプ(紙の元となる繊維)が入ってます。
それをス・ケタで漉き上げ、

バキュームで吸水し、乾燥するとシート状の紙になる✦

色パルプを重ねて層を作ったり、

ストローで空気を抜いたり、空気を入れたりしても何らかのカタチができますね✯

他にも、土台となるパルプに少しづつ色パルプとネリ(糊のようなもの)を混ぜてスケタに流し入れると

こんな感じに✧∗
 
一度漉いた紙に型紙になるようなものを置いて、上から水を与えると

こんな透き紙もできる∗✧
女子ウケがよさそ〜〜〜〜^^

制作中なのですがコレは失敗に終わりました⬇残念。。。
そんなこともありますよー☺☺☺

紙と付き合う

もう✿3月✿
17日間の熱戦が繰り広げられたバンクーバーオリンピック、閉会式が行われてましたね❇
アスリートの皆さん、お疲れさまでした!
✷沢山の感動!ありがとうございました✷

そして学校スケジュールで言うと、年度末です。
今年度もあっという間に残すところあと1ヶ月なんですね〜
早いものです。。。

<未公開学生作品>
後期;3回生/紙造形

紙を使った表現について考え
平面、立体の作品制作をしました。

今回のテーマは“本を読んでその世界観を作品にする”というもの。
ホンの一部しかご紹介できませんが▼どうぞ▼

手漉きの和紙にプロジェクターを使って画像(動画)を投影

〝影を意識した作品〟


紙皿の穴から絵の具を水に落としました。

〝『クローズド・ノート』からのインスピレーション〟


砕いた繊維を繋ぎ合わせてオブジェに。

11日まで!

❖3回生の授業にて、グループ展を開催❖

スキモノのドローイング展 2009

ギャラリー凹
(対峰館3F T-311付近)

自分たちで漉いた紙にドローイングしてます。

今日、それぞれの作品を持ち寄り、
搬入(展示)しました。

下に並べてみて作品の並びを考えたり間隔を決めます。

レーザー水平機
左右の水平を一気にわりだします!
壁に取り付けられて便利ですね!!


作品をキズつけないように慎重にテープで固定します。

紙の質感はそれぞれに違いがあります◎
どれも魅力的です*☆


一人4点
△宮崎先生、福岡先生も参加されてます△△

最初の観覧者は高橋先生でした。

会期は短いですがよろしくお願いします!

❖オリジナルペーパー❖


この黒々とした物は何でしょう!?

これは
◇3回生・ペーパーワークからの作品制作に関連して、紙をそれぞれで漉いてます☆
書き損じ(和紙に墨)の和紙を集め、それをビーター(繊維を砕く専用の機械)にかけ
「リサイクル紙を作ろう!」というそーです♪

どれくらい繊維が砕けてるか&墨の紙への染色具合をチェック↑

ザルに繊維を移します
さっきの黒い液体はザルのアップ。
迫力があったのでおもわず撮影しました*

かなり黒い液体が流れてますが、染色されてるみたいです。

他にもダンボールと楮を混ぜた紙なども作り、何種類かの紙を漉きました。

漉いたらサクションボックス(金属の箱)に湿式の集塵機につなぎ脱水

乾燥させ、(三面式ドライヤー:三角柱型で回転式。これに紙を置き順番に乾燥させる)
できたらこれにドローイングなどを施す予定です!

*先生が2人**

版画コースの木曜日、金曜日は選択実技授業となってます。
必修ではないのでその授業をとる、とらないは本人の自由です◯
その中の一つ↓
「 紙 」を使用した作品制作をする。というもの
紙なので、平面でも、立体でも作れますね◎

今日は第一日目で、スライドレクチャーがありました。
先生方のこれまでの作品を沢山見せてもらいました♫

実作品も持って来てもらってました★


上2つは宮崎先生のドローイングの作品
「触ってもいいよ」といってもらい
そういった機会もそんなに多くはないので、学生達は☆興味津々☆
みんな手に取って観ました◉◉◉

こちらは福岡先生のの作品

担当はお二人☆
右:宮崎  豊治先生、左:福岡  舞子先生(非常勤)
今年もよろしくお願いします!
@スタジオ

原料,方法を知る*。

◇未公開写真シリーズ◇
本日は実技ではなく版画に関わる講義の授業風景を少し。
「版画概論」では基本4版種
木版、銅版、石版(リトグラフ)、孔版(シルクスクリーン)
の原理や技法を学び、作家を知り、様々な版画作品に触れます!
そのため担当は北野先生ですが版種毎にゲスト講師に来て頂きます。

↓二人で何かを裂いてるようですがコレ、何だと思いますか?

A. 楮の皮(煮て柔らかくなったもの)です。
楮は和紙の原料となる植物で、繊維が長く、絡み合う性質が強いので丈夫な紙となります。
他にも版画で使う和紙の原材料には三椏、雁皮などがあります。

この日は紙造形を学ぶ日という事でゲスト講師は非常勤の福岡舞子先生◎。
先生が持ってらっしゃるのが楮(煮る前)
手前に見えてる物ながし漉き用(和紙漉き)のスケタ(紙を漉くために必要な道具)
ス:簾のようなもの(画像手前:丸められてるもの)
ケタ:木枠

紙造形は版画?
と思われるかもしれませんね。
版画はイメージを定着させるものとしてやはり紙とは切っても切り離せない程の仲◑◐
<もちろん、紙以外の物に版画を刷る事はできますが。>
京都精華大学の版画コースでは、そんな紙の事も知ろうと大学施設の中では最大級の紙工房を持ち、紙造形の授業にも取り込んでます。
(紙工房の様子は8/21などでどうぞ)

自然素材に触れる*゜

○AO入試4日目(最終日)○
紙造形と木版画を実施しました。
2種類行いましたので、本日は紙造形で使用する機材をご紹介します。
木版画のご紹介は又後日☆

紙造形:まず基本は紙を漉く◉
和紙の原料となる楮やミツマタ等の皮、
洋紙の原料となるシート上の木材パルプなを細かな繊維にします。
そのために、パルプはミキサーも使えますが、
大量にほぐす時や、ビーターという機械を使います↓↓
1
↑奥がパルプ用。<輪車のようなもので砕く>
↑真ん中二つが楮・ミツマタ用。<のようなもので切るようにほぐす:繊維が強く長いため>
↑手前はサクションボックス
<脱水機:掃除機のようなものをくっつけて、小型のものはこれで漉いた紙を乾燥させる前に余分な水分をコレで吸引>
油圧プレスを使った脱水もあります。

↑伝統的な漉き舟と馬鍬(まぐわ)
ほぐした繊維ネリ(とろみ成分のある材料:
和紙漉きに必要で繊維が容器の下に沈殿するのを抑え繊維がまんべんなく広がる)
を入れる。
まぐわ:3つの材料をよく分散させるもの。

↑基本のス・ケタ
これがなくては紙が透けません!
ス:木取りに金属製のメッシュ網を張ったもの。
ケタ:木枠

1の写真の右の壁にかかってる物はながし漉き用(和紙用)のケタ(桁)
漉きあげた紙をスごと取り外せるようになってる。
ス(簀)は竹ひごでできたすだれのような物。

le="font-size:large;">面式ドライヤー(三角中型の乾燥機:中は空洞で蒸気を充満させ鉄板にシートを密着させて乾かす)
板にはっての天日干しも可能。

紙漉は最初案外難しいですが、自分の手で紙が透けていくのは楽しいです♡
また繊維は独特の感触があり、乾燥するまでは様々なオブジェもできます♡
色んな紙を再利用する事もできますし、繊維質の物は絶対ではありませんが紙になります。
また色も自由に付けられます。
紙造形に触れると想像以上に紙の可能性を感じれます♥

紙の事を考えました*

今日は紙造形の授業で3回が作った作品をご紹介します★

紙といってもシート状になったものだけではありません!
色の紙を作る時も、もちろん自分たちで染色します◎

股覗き!! 針金で骨組みしたものに紙を貼ってます。

紙の繊維は濡れてる時は、色んな形に整形できます◯
なのでその特性を生かしオブジェにした学生も沢山います◎
↑お椀型にしたペーパーにシリコーンを塗り水を溜めてます。

色んな印刷物を和紙でサンドしたり、台車の上で乾燥させたらその痕跡が残りました。

楮の繊維を繋ぎ合わせていき、サナギのような服ができました。

繊維を染色し、エイ!?が立ち上がりました。

既製品の紙をいったん繊維の状態に砕き、再構成⦿

身の回りの食器達を型取り

それぞれに“紙”の事を考察し、様々なタイプの作品が仕上がりました!